TECHNOLOGY
メディカルナノコート

抗ウイルスコーティングのパイオニア、
10年以上の市場実績

2009年新型インフルエンザの流行に伴い、お客様に強く発信できる感染対策として弊社の抗ウイルスコーティングが、世界の国際空港ではじめて導入されました。以来10年以上にわたり、ナスクナノテクノロジーは、感染対策や抗ウイルス製品開発に携わってきた抗ウイルスコーティングのパイオニアです。

メディカルナノコートは、不特定多数の人が集まる場所にコーティングすることで感染リスクを軽減する抗ウイルス抗菌コーティングです。
コーティング表面に付着したウイルス・細菌を常に減らして行く透明バリアのように効果が持続します。除菌などの作業負担を軽減し、化学物質の使用量を最小減にとどめることで環境負荷を抑えながら感染対策を実行できます。

酸化タングステンやプラチナ、セレン、シリカなどをシングルナノサイズ(粒径10ナノメートル未満)に加工した機能性無機粒子が配合されており、これらを均一に密着させる独自の最先端ナノテクノロジーによって、長期間にわたる効果持続を実現しました。(特許第6676659)

メディカルナノコートが選ばれる理由

  • 高い安全性
    第三者試験で安全性を確認。子供が舐めたり肌の触れる場所に使用しても安心です。
  • 室内環境に特化した性能
    感染対策に室内環境で高い効果を発揮する酸化タングステンを使用、さらにプラチナ、セレン、モリブデンなどの機能性無機粒子を複合的に配合し無光でも効果を発揮します。
  • 優れた加工性
    さまざまな素材に対して無色透明の強固で密着性の高い、美しい薄膜を形成し、素材を傷めることなく、長く美観が保たれます。
  • 特許取得の最先端ナノテクノロジー
    シングルナノサイズ(粒径10ナノメートル未満)に加工した6種の機能性無機粒子が配合されており、これらを均一に分散し薄膜で密着させる独自の最先端ナノテクノロジーを駆使した製品です。
  • 国際的に認められた製品
    メディカルナノコートは、日本発の保健衛生分野の優れた技術として、国連工業開発機関のサステナブル技術普及プラットフォームに登録されてます。

ウイルス不活化のメカニズム

メディカルナノコートの酸化タングステン(可視光応答型光触媒)に可視光が当たると活性酸素※1が発生して、ウイルスの外側の構造を構成するたんぱく質を破壊し、不活化※2します。
光触媒は光が当たると何度でも同じ化学反応を繰り返すため、表面が削れたり、はがれたりしない限り効果が持続します。

従来の酸化チタンによる光触媒ですと、紫外線のみまたは、可視光応答型光触媒であっても紫外線にきわめて近い領域の光でのみ光触媒反応をおこすため、LED照明やUVカットの窓ガラスなどを使用した現代の室内環境では不向きです。

メディカルナノコートは、500Lux以下の室内環境でもコンスタントに効果を発揮する酸化タングステンを配合しており、さらに全くの暗所でもプラチナ、セレン、モリブデン等の抗菌機能により効果を発揮します。

※1:活性酸素は有機物を酸化分解する性質があります。ウイルスのタンパク質も有機物ですので酸化分解されます。
※2:「不活化」とは、ウイルスや細菌が活動を停止し感染性をなくすことです。

ナノテクノロジーによる独自の薄膜技術

メディカルナノコートは、配合された材料すべてがシングルナノサイズ(粒径10ナノメートル未満)に加工されています。これらの機能性無機粒子を均一に分散し薄膜で密着させる独自技術により、同じくナノサイズのウイルスや細菌との接触効率が上がり、高い抗ウイルス効果を実現しています。

シングルナノであることで、物の表面の微細な凹凸に入り込み密着力が高まります(アンカー効果)。さらに、すべての材料がシングルナノサイズであることから分子間引力による密着性の強化が得られます。

また、通常の抗ウイルスコーティングは吸着性が高いことから、ホコリやチリ、ウイルスや細菌を引き寄せやすいという欠点がありますが、帯電防止成分や導電性を上げる成分を配合し、チリやホコリ、ウイルス・細菌を付着しづらくしています。さらに、コーティングの持つ優れた親水性により、汚れが落としやすく、水滴が乾きやすいという特徴があります。

メディカルナノコートは独自の成膜技術による複合機能でワンランク上の清潔な空間を作りだします。

試験データ

信頼のおける第三者機関で効果や安全性の確認を行っています。
さらに、国際空港の実使用環境で効果検証を実施、成果を国際学会で発表しています。

新型インフルエンザ不活化試験
試験機関
株式会社食環境研究所
試験方法
液剤に1mlに、ウイルス液(新型インフルエンザH1N1)を0.1ml滴下し所定時間感作させ、液剤を回収し細胞に接種して、細胞変性の有無からウイルス力価を算出する。
結果
H1N1(新型インフルエンザウイルス) ウイルス減少率(初期値との比較)15秒で99.9%
バクテリアフォージを用いた抗ウイルス性能評価試験
試験機関
地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所
試験方法
JIS R1756:2020およびISO18071:2016を準用
結果
メディカルナノコートを塗布したガラス板の抗ウイルス性能は、可視光500lux4時間でウイルス減少率99.9%(初期値との比較)

未加工ガラス

メディカルナノコート塗布ガラス500lux

効果持続確認試験(関西国際空港で実施)
試験機関
静岡県立大学環境微生物学研究所
試験方法
細菌ふき取り検査・食品衛試験準用
結果
(コーティングしたカートと未施工カートとの比較)
今回の調査結果は表1に示したように、コーティング済みカート48台のハンドルの平均細菌数が1個であるのに対して、未施工カートでは141個であった。16ヶ月後、28ヶ月後ともに同等の結果であり、微生物への効果が持続していることを確認した。
閉鎖パッチテスト
試験機関
株式会社SOUKEN
試験方法
「化粧品・医薬部外品製造販売ガイドブック2008」医薬部外品の承認と許可/ヒトパッチ検査法に準拠
結果
剥離後60分、剥離後24時間後に22名(全員)が陰性であった。また、皮膚刺激指数は0であったことから、すべての試験品の安全性が確認された。
効果の確認
  • 新型コロナウイルス不活化効果試験(JIS R1756:2020およびISO18071:2016準用、公立大学法人奈良県立医科大学)
  • 新型インフルエンザ不活化試験(株式会社食環境研究所)
  • 抗ウイルス性試験(JIS R1756:2020およびISO18071:2016準用、地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所)
  • 抗菌性能試験(大腸菌、黄色ブドウ球菌、肺炎かん菌、レジオネラ菌:JIS L 1902およびISO 20743準用、一般社団法人カケンテストセンター)
  • 効果持続確認試験(細菌ふき取り検査・食品衛試験準用、静岡県立大学環境微生物学研究所により関西国際空港で実施)

…他

安全性の確認
  • 閉鎖パッチテスト(「化粧品・医薬部外品製造販売ガイドブック2008」医薬部外品の承認と許可/ヒトパッチ検査法に準拠、株式会社SOUKEN)
  • 皮膚一次刺激性試験(OECD Guideline for Testing of Chemicals 404(2015)に準拠、一般財団法人日本食品分析センター)
  • 急性経口毒性試験(OECD Guideline for Testing of Chemicals 420(2001)に準拠、一般財団法人日本食品分析センター)
  • 目刺激性試験(OECD Guideline for Testing of Chemicals 405(2017)に準拠、一般財団法人日本食品分析センター)
  • 食品衛生法おもちゃ製造基準(Ⅰ.食品衛生法・食品、添加物等の規格基準 第4おもちゃ Bおもちゃの製造基準に準拠/Ⅱ.食品衛生法・食品、添加物等の規格基準 おもちゃ又はその原材料の規格に準拠、一般財団法人科学研究評価機構 高分子試験・評価センター)

その他エビデンスについては、直接お問合せください。

ページのトップへ移動